治療が期待できる認知症

 治療が期待できる認知症3種を示すと慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、正常圧水頭症だとおもいます。これらは、血液検査やCT、MRIで診断され治療で、改善が望めます。

慢性硬膜下血腫

 慢性硬膜下血種とは、よく頭を強く打った直後特に症状なくて、1~2ヵ月かけて脳と硬膜の間にわずかな出血が溜まってしまって、もの忘れや精神症状、歩行障害などが現れます
 血腫吸引手術を行うことで症状の改善が図れるいわば二次性の認知症状態です。

甲状腺機能低下症

 甲状腺機能低下症は、元気を失い、ときに心不全や脳代謝の低下を示し、認知症と同じような状態を引き起こします。
甲状腺ホルモンの状態は採血でわかります。甲状腺ホルモンの補充療法によって症状の改善されます。

正常圧水頭症

 脳内脳実質の隙間は脳室と呼ばれ、通常適正な髄液がはいっていますが、過剰に脳脊髄液が溜まってしまうことで水頭症を発症して脳に圧迫がかかる状態で、髄液圧が上昇しない程度のとき正常圧水頭症となります。歩行障害や軽い認知機能の低下、尿失禁などの症状が現れまますが、「髄液シャント手術」を行うことで改善が期待できます。