認知症評価の必要性

認知症評価の必要性

認知症の発見は本人が物忘れを訴えたり、家人が患者さんを見て、認知症を疑うことにより始まることが多いところです。ただ、人間は歳を重ねることによって少なからず「物忘れ」や記憶の衰えを感じるものです。

 これらの症状は必ず病的であるとは限りませんし、本人の感じ方と他人の感じ方は異なるものです。

 いずれにしても、できる限り病状の進行の停止なり改善も目指すものでなければなりません。
 認知症についていえば現時点では、少なくとも病状の改善が得られる疾病の種類と進行の度合いを測る必要があります。そこで行う検査は心理検査と画像検査が必要になります。

 現在の認知症の治療にあっては、患者さんと家族の皆さんが認知症であることを認識している状況でないと、少なくともアルツハイマー病の新薬などの適応は難しいと思われます。

 それと重要なことは認知症以外の疾病の治療は継続していかなければなりません。

 では、新薬に該当しない患者はどうすればいいのでしょうか?これが認知症をケアを中心に理解し、患者さんや家族を支えていく治療と看護が必要になってきます。

 その中で、不幸にして病気の進行が進めば、現在の医療と福祉の世界では在宅治療等が必要になっていくのかもしれません。

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